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【組織活性】仲良しグループでは成果は上がらない?

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こんにちは!

最近は「組織力の高め方」をテーマとした、組織活性に関する講演のご依頼が増えてきました。

情報社会にコロナ禍が相まって、「成果を上げる組織のあり方」が少しずつ変化していくのを目の当たりにする今日この頃・・・。

「組織」とは、企業だけを指すのではなく、学校・スポーツチームなど、そして家族というのも「組織」です。

今回はそんな「成果を上げる組織のあり方」について、少し私の感じるところをまとめておきたいと思います。

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① 仲良しグループでは成果をあげられない

社員同士の仲は本当に良い・・・しかし業績が上がらない
選手間の仲は最高・・・しかし試合では勝てない(目標達成できない)

こんな組織をたくさん見てきました。

これは仲が良いことが問題ではなくて、「関係性を重視するあまり、臭いものには蓋をしてしまう風潮」になりがちなことが問題なのです。

「グループ」というのは、単に「ある集団」のことを言います。

ですからただ仲の良い人が集まっている「集団(グループ)」では、成果を上げることはできないのです。

「成果を上げる組織」になるためには、企業なら「業績アップ」、スポーツチームなら「勝利」という共通の目標を達成するために集まった「チーム」でなければなりません。

仲が良い=成果が上がるというわけではないのです。

臭いものには蓋をする、いわば「ぬるま湯組織」では成果は上げることはできません。

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② 心理的安全性の確保

「心理的安全性」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。

2012年から、グーグル社が「高い成果を生み出すチームが共通して持つ成功要因」を探し出すことを目的としてスタートさせた調査「プロジェクト・アリストテレス」で、その決定的な要因として明らかにしたのが、この「心理的安全性」でした。

この「心理的安全性」とは、前述したような「仲良しのチーム」のことを言っているのではなく、「率直に意見を言い合える関係性」ということです。

企業で言うと、ある社員が「もっと〇〇した方が良いのに」と感じていても、それを言ってしまうと職場の雰囲気が悪くなるのでは?上司からの評価が下がるのではないか?と危惧したり、出る杭は打たれるのでは?と躊躇してしまうことがあります。

これでは「率直に意見を言い合える関係性」とは言えません。

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またスポーツチームでも、例えば入部したての1年生が「もっと〇〇した方が良いのに」と感じたとしても、先輩に嫌われるのでは?監督に叱られるのでは?と発言をためらったり、監督から「どうなんだ!!!?」と聞かれても、沈黙をしてしまうことがあります。

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これでも「率直に意見を言い合える関係性」とは言えません。

心理的安全性とは、そういった忖度や気遣いなどによって言いたいことを我慢せず、安心して言いたいことを口にする関係だと言うことです。

たまに、全く空気が読めず、言いたいことをズバズバ言ってしまうメンバーがいると、なぜか成果が上がったりするのは、こういう理由があるからです。

かつて日本一を達成したスポーツチームのキャプテンに「日本一の秘訣は?」と聞くと…

「1年生であっても上級生であっても、お互いに言いたいことを言える関係性」という答えが返ってきました。

続けてチームの人間関係について聞くと…

「たくさん喧嘩して(ぶつかって)きたし、決して仲が良いとは言えませんよ」…と。

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③ 共通のゴール(目標)の共有

ではなぜ「仲が悪い」のに成果が上がるのでしょうか??

上記の日本一のキャプテンに聞くと…

「だってゴールは同じじゃないですか!自分たちはそのために集まったチームメイトなので」

要するに、日本一という目標を達成するために、お互いに言いたいことを言い合える関係性だということです。

そのゴール(目標)がバラバラだと、いくら「心理的安全性」が保たれていても、それはただの「自分勝手に言いたいことを言い合うだけ」の関係になってしまいます。

大事なことは「共通のゴール(目標)」に向かって「言いたいことを言い合える関係性」です。

これが今私が様々な組織を見て感じる「成果を上げる組織のあり方」です。

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野球の話にはなりますが、今年の夏の甲子園で優勝した慶應高校、そしてプロ野球でセリーグ優勝の阪神タイガース、パリーグ優勝のオリックスバファローズ。

そして世界一を果たしたWBC日本代表チーム。

他にも、48年ぶりにオリンピックへ自力出場を果たしたバスケットボール男子日本代表。

などなど、成果をあげているチームを、ぜひ上記の観点を気にしながら見てみるのも面白いですよ!

逆に、うまくいっていない(成果の上がっていない)チームはどうでしょうか??

明るく元気に楽しく笑顔で!!

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