こんにちは!
先日、講演をご依頼いただいている担当の方と、打ち合わせをしていた時のこと。
以前私の講演をお聴きくださって、「ぜひうちでも!」ということで嬉しいご依頼をいただきました。
場所や準備物など、諸々の打ち合わせが終了し、私が一つ、質問をしました。
「この会の開催趣旨(目的)が分らないのですが…?」
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講演を実施するには、色々と目的があるものです。
例えば…
・最新の経済動向を学ぶ
・未来の教育のあり方を考える
・LGBTQについて理解を深める
・コミュニケーションについて
などのように「学ぶこと(知識を深める)」を目的とした講演(セミナー)もあれば
・チームワークを深めたい
・元気になってもらいたい
・明日からも頑張ろうという気持ちを高めたい
・モチベーションを高めたい
・感動を得る
というように「心が変わる」「意識を変える」ことを目的とした講演もあります。
もちろんその裏には、離職防止やメンタルヘルス対策、業績や実績向上などがあります。
他にも色々とありますが、何にせよ、必ず開催する「目的」というのがあります。
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さて今回の講演の打ち合わせ。
開催趣旨(目的)をお伺いすると…
「特にありません。自由に話してもらえればOKです」
と言われました。
・・・・・
よくよく話しを聞いてみると、どうやら「講演を開催する」ということが「目的」だったようです。
例えば、「授業をすること」が「目的」になっている先生の授業は、生徒に何も伝わりませんね。
ですから
「今回の講演のご依頼はお断りさせていただきます」と申し上げました。
「目的」のない講演は、受講者に何も伝わりません。
そんな講演のために、受講者の方の貴重な時間を奪うわけにはいきませんからね!
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⚫︎結婚式のスピーチを成功させるポイント
例えば、結婚式のスピーチを頼まれたとしましょう。
事前に何を話すか?を考えてきたものの、「上手く話せるかな?」という「不安」と闘っています。
しかしこのスピーチの「目的」は何でしょうか??
「上手く話すこと」ではありませんね!
もちろん「新郎新婦」を「祝福」することです!
ですから、「新郎新婦」が笑顔になってくれたり、喜んでくれれば成功なのです。
いくら良い話しをしても、上手く話せても、それはただの自己満足ですね。
このように「目的」を履き違えると、全ては上手くいかないのです。
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⚫︎自分ではなく、相手の「目的(ゴール)」をハッキリさせる
このように、講演だけではなく「人前で話す」という時には、必ず「目的(ゴール)」を確認することが重要です。
しかし「目的(ゴール)」とは自分ではなく「相手」の「目的(要望)」であること!
例えば先ほどの結婚式のスピーチでいうと、「上手く話す」というのは「話す側(自分)の目的」です。
そうではなくて「相手が笑顔になる」「相手が喜ぶ」など、「相手の目的」でなければなりません。
「聴き手(相手)」のために「話す」のであって
「自分」のために「話す」のではないのです。
・「誰のため」に話しをするのか?
・「何のため」に話しをするのか?
このように「目的」をハッキリさせておくと、人前で話す場合にはズレることなく、上手く相手に伝わるようになります。
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私が講演で一番大切にしていることは、この「開催趣旨(目的)」の実現(達成)です。
仮に、いくら入念な準備をして良い話しをしたところで、開催の趣旨と全くズレていたら上手くはいきません。
ですからその「開催趣旨(目的)」の実現(達成)のために、何を伝えるのか?どういう構成がベストなのか?というところに、最も時間を使って真剣に考え、資料(レジュメ)を作成し、最後にパワーポイントを作成します。
また、聴き手(相手・受講者)の年齢層や職種・環境など、ありとあらゆる情報を徹底的に収集します。
情報が足りなければ、何度もご担当の方に電話をしてお伺いすることもあります。
このような「目的達成」のための準備をして、いつも講演に行くようにしています。
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さて先ほどの、開催することが「目的」だった講演。
数日後にご担当の方からハッキリとした「目的」のご連絡がありました。
・受講者が、過去の先入観にとらわれず、未来に向かう意識への転換
・ポジティブ思考になる
・AIに負けない人材の育成方法を学ぶ
盛りだくさんでハードル高い!!笑
「わかりました!尽力します!」
明るく元気に楽しく笑顔で!!
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