先日の講演後に、受講者のあるお母さんからこんな質問が…
「うちの子は、やりたいことしかやらない。しかし、それだけでは将来困るのではないか…。やりたくないことでもきっちり出来るようにしておかないと…?」
例えば、遊びやゲームなど、やりたいことはとことんやる。
しかし、身の回りの整理・整頓ができなかったり、時間にルーズだったり…。
ゲームはやるのに、宿題はしない。
国語はやるのに、理科は全くしない…。
このように、できていないことに目が行くのが親であり、指導者ですよね。笑
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●やりたいことしかやらない…で、良いのか??
まず「やりたいこと」をやっている段階で、第一段階はクリアです。
もしこのような子に、「やりたいこと」に制限を加えたり、制止したりすると、その子は「やりたいこと」すらやらなくなります。
そうすると、脳から「ドーパミン」が出なくなりますから、その子の成長は止まるのです。
挙げ句の果てに「やりたいことがわからない…」となり、将来また何かのきっかけで「ドーパミン」が出ない限り、苦労し続ける可能性が高まります。
「やりたいこと」を、出来る限りやれる環境というのは、子育てにおいては非常に重要ですね。
結論から言うと「やりたいこと」は出来る限りやらせた方が良い…です。
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●やりたくないこと(できていないこと)はどうするのか??
人の脳は、興味のあることだけ、情報を集めて記憶してくれます。
ですから、やりたくないこと(できていないこと)は、興味がないのです。
「何回言ってもわからない!」
「いつも同じことの繰り返しで、こっちのストレスがたまる!」
これは子育てあるあるですね。笑
ただ、子どもからすると、何の悪気もないのです。
ただただ興味がないだけです。
もしそれで叱ってやらせたところで、子どもはその重要性には気付かずに、親から叱られるからやっているだけの行動になります。
それでは意味がありませんね。
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・あるお母さんの知恵①
いつも何かをやるとやりっぱなし。片付けをしない、掃除もしない。
服は脱ぎっぱなし。
そこで何をしたかというと…
毎日、子どもがいるときに、お母さんがリビングの掃除(片付け)をやったそうです。
そして掃除が終わったら、清々しい表情で
「あぁ~今日も本当に気持ち良い!やっぱり掃除は最高!!」
と繰り返し、つぶやいたそうです。
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その様子を見た子どもは、掃除に興味を持ち、掃除を手伝ってくれるようになり、その後、気がつけば自分で掃除をやってくれるようになったそうです。
ポイントは、子どもの「目の前で」掃除をしたこと!だそうです。
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・あるお母さんの知恵②
テレビやゲームばかりして、読書を全くしない。
そこで、夫婦で毎晩ある時間になると、リビングで読書タイムが始めたのです。
そして、読書をしながら夫婦で大笑い!
「ゲームなんかよりこっちの方がよっぽど面白いわよ♬」
それから数日後、読書タイムに子どもが加わったそうです。
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さて、2つの知恵をご紹介しましたが、大事なことは…
〇〇をしない子に「〇〇をしなさい!」と言っても全く効果はない!ということです。
子どもが動くには、興味を持たせることです。
「興味を持たせる=楽しい=面白い」
とにかく気分を良くして、興味を持たせることが出来れば、自ら進んでやるようになります。
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子どもが「やる」「やらない」「動く」「動かない」というのは「興味」の割合と相関関係があります。
人間の脳が「興味」を持つとは、「楽しい」「面白い」です。
親として、子どもが「興味」を持っていること(ゲームなど)をやめさせて、できていないことをやらせたければ、それが「楽しい」「面白い」と気づかせてあげることです。
「楽しい」「面白い」という割合が高くなれば、動き出します。
(言い換えると、それまで興味のあったことは、やらなくなります)
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どんなものでもとにかく「興味(好奇心)」を持ち続けられる子が、将来大成します。
子どもの行動に対して「制止」という抑制力ではなく、「興味」を増やすことで行動を変えることが、これからの時代の育て方です。
色んなものに「興味」を持たせると、脳の神経ネットワークがどんどんつながり、物事をあらゆる角度から捉えられるスーパーエリート(天才)になります。
明るく元気に楽しく笑顔で!!
ドーパミン生活で、さらなる成長を願っております♬
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