こんにちは!
最近「集中力を高めたい!」と、ご相談をお受けする機会がとても多くなりました。
集中力は…
・仕事効率化(生産性向上)
・ミス防止
・競技力(成績)向上
などの成果のベースになるだけではなく
・食事や散歩
・会話(コミュニケーション)
・ストレス軽減(アンガーマネジメント)
など日常生活における全てのベースになります。
その所以から、集中力は人間の本質的能力と呼ばれています。
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能力開発の研究をスタートしてから30年弱。
数々の社会人やアスリート、受験生などをサポートしてきた結論として
「集中力を高めれば、世の中の人が抱える様々なトラブルが解決し、様々な願望目標を達成することができる」と確信しています。
それはこれまで出逢った社会人やアスリート、受験生たちが、実績として証明してくれています。
世の中には多くの能力アップ(スキル向上)や願望目標達成、問題解決などの「情報」で溢れかえっていますが、結局「集中力」を高めれば全て解決するというのが、私の結論です。
集中力についてはこれまでも、たくさんお伝えしてきましたが、
ここで概論的なお話しを含め、一度きちんとまとめておきたいと思います。
●集中力とは何か?
ある指導者の方からのご相談。
「1つのことに集中していると、他のことが見えなくなる。そして、他のことを見ていると、先ほど集中していたことを忘れる。こういう人はどうすれば良いでしょうか?」
まず前提として『集中力』とは…「心と現実が一致している状態」を言います。
例えば、バッターボックスに入った選手はボールを打ちますから、この場合の「現実」とはボールです。
しかし「心」が、打つぞ!という「言語」であったり、三振したら監督に怒られるという「不安感」だとすれば、「心と現実が一致していない」ので『集中している』とは言えません。
…かといって「ボールに集中だ!」と指導者が指示したとしても、「ボールに集中!」と選手が考えているとすれば、「心」は「ボールに集中!」という「言語」なので、『集中している』とは言えないのです。
ですから、「心と現実をピタッと一致させる力」が『集中力』だということです。
その時に、人はベストパフォーマンスを出すことができます。
現実とは別のこと(もの)に向いてしまう心を「雑念」と言いますが、「雑念」がある限り、何をやっても上手くいくことはありません。
●集中力の科学的アプローチ(根拠)
人間の脳(大脳新皮質)は約140億個の神経細胞が集まって、巨大なネットワークを作っています。
その一つひとつの細胞は電気信号を発しているのですが、それをまとめて計測したものを『脳波』と言います。
『脳波』は波なので、振動するものです。
その振動の1秒あたりの回数(周波数)によって、脳波はいくつかの種類に分類されます。
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上記のように、この周波数がおよそ7~14Hzである「アルファ波」が優位に働いている状態を『集中している』と言います(特にミッドアルファ波)。
実際に、これまで千人を超えるスポーツ選手に脳波測定を行ったところ、トップアスリートほど、このミッドアルファ波に支配されており、うまくいかないアスリートほど(またはうまく行っていないとき)、周波数が高くなり「ベータ波」や、さらに高い「ガンマ波」に支配されていることが分かりました。
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また建設業や製造業などでの事故についても、事故が増える時間帯(午前11時台と午後2時台)になると、この「ベータ波」に支配される率が高くなる結果になりました。
さらに、2022年に全国でほぼ全業種の事故発生件数が過去20年間で最多を更新した時は、被験者の中で「アルファ波」が優位に働いている人はほぼいなかったことからも、アルファ波が優位に働くこと=集中力を高めることが、あらゆる能力を発揮する上で非常に重要であることが分かります。
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次回
・集中力が低下する(雑念が湧く)ことによる弊害(←クリックでページにジャンプ)
について、さらに集中力を深掘りしていきます!
明るく元気に楽しく笑顔で!!
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