指導者

【子育て】好奇心の育て方(主体性)①

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こんにちは!

先日の保護者(PTA)講演終了後、ある保護者の方からの質問。

「先生が、子育てで一番大事だと思うことは何ですか?」

私も現在、子育て真っ只中!
うちの子ももうすぐ2歳になります。

そんな私の回答は…

もちろん食とか、遊びとか色々あるんですが、「一番」と言われたらこれ!!

感覚情報処理システムにおける好循環回路の構築!」

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さて、突然難しい言葉を並べてみました(笑)

簡単な表現で言い換えると…

「これから経験するであろう全てのことに「楽しい!」と好奇心を持つ(主体性)ようにすること」です。

この逆を言うと…

「これから経験するであろう全てのことに「不安感を持ったり」「面倒臭い」と投げ出してしまうこと(受け身・義務感))」です。

勉強、仕事、ニュース、遊び、新型コロナ、練習、散歩、キャンプ、ショッピングなど…

さてみなさんは、今起こっている全てのことに、どれぐらいの割合で「楽しい」と感じ、どれぐらいの割合で「不安感」を感じているでしょうか??

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◆感覚情報処理システム

「楽しい」や「不安」「面倒臭い」など、これは「情動反応」と呼ばれています。

言い換えれば「感情(喜怒哀楽・心)」と言うことですね。

ではこの「感情」はどこから来るのでしょうか??

生まれたての赤ちゃんは、「感情(心)」が備わっていません。
(泣いたり笑ったりするのは、これは「本能」なので、まだこの段階では大人でいう「感情」ではありません)

ですから大人からすればありえないモノでも、「本能」に従って、何でも口に入れたり、触ったり、投げたり…など、とにかく「感覚」を入れていきます(感覚刺激とも言います)。

その「感覚」の情報が脳に送られて、記憶されていきます。

その時に、例えば大人が「それはダメ!」と怒ったり、叩いたり、「すごーい!」と褒めてあげたりして、その「感覚」の情報に、「情動反応」が肉付けされて記憶されます。

また同じような「感覚」が入った時に、また大人が「それはダメ!」と怒ったり、叩いたり、「すごーい!」と褒めてあげたりして、記憶がさらに上塗りされていきます。

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そうすると子どもは…

「この感覚が入ったときは、怒られて嫌な感情になる」
「この感覚が入ったときは、楽しいという感情になる」

というように、条件反射記憶をするようになっていきます。

※条件反射記憶…梅干しを見るだけで「唾液が出る」というように、ある「情報(感覚)」が入ると、勝手に体や心が反応すること

このように、ある「感覚」が入った時に、過去のある「記憶」と融合するように脳が処理し、ある「感情(情動反応)」を生み出す一連の流れを「感覚情報処理システム」と呼んでいます。

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例えば私の場合、「ヘビ」を見るとすごく「怖い」という感情が湧き出てきます。

それは私の母親が「ヘビ」が大嫌いで、昔からテレビで「ヘビ」が映ると、とにかく「きゃーー」とすぐにチャンネルを変えるなど、とにかく怖がっていたので、条件反射記憶として私の脳に結びついているからなんですね。

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ですから学生の頃に友人と沖縄へ旅行に行ったとき、「白いヘビを首に巻いて記念写真」という観光スポットがあったのですが、私だけが記念写真に映ることができませんでした。

また、私は「ヘビ」について、全くもって興味がないため、何の知識もありません、
(ニシキヘビはでかい!ぐらいの知識量です)

別に「ヘビ」の知識がなくったって、まったく生活には困っていませんが…(笑)

このように「感情(情動反応)」とうのはまず第一に

外から入ったある情報(感覚)に、「周りの人」の「感情(情動反応)」が結びつくことで、生まれるということです。

「周りの人」の「感情」を授かる…という解釈でも良いかと思います。

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次に、これもまた私の経験なのですが、小さい頃に「ビー玉」を舐めていて、喉につまらせたことがあるのです。

それはもう苦しくて、母親が何度も背中を叩いて吐き出させようとしてくれたことを覚えています。

それからというもの、「ビー玉」を見るだけで「泣いて」しまい、当分(記憶がなくなるまでは)ビー玉に触れることがなかったそうなのです。

ある種のトラウマみたいなものですが、このように自分の経験にから「〇〇をする」→「苦しい」などと条件反射記憶となって「感情」が生み出されるケースもあるということです。

ただしこれは強烈な出来事でないと条件反射記憶にはならないので、やはり「周りの人」から「感情(情動反応)」を授かることの方が圧倒的に多いでしょう。

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別に「ヘビ」の知識がなくったって、「ビー玉」を舐められなくたって、その後の人生で損をしたことはありません(笑)。

ではこれが「算数」だったらどうでしょうか??

これが「スポーツ」だったらどうでしょうか??

「算数」と聞くだけで、「嫌だ」「面白くない」「やりたくない」という条件反射記憶が出てしまったら…
(だから勉強では絶対に叱ってはいけないのです)

「スポーツ」と聞くだけで、「苦手意識」や「不安感」という条件反射記憶が出てしまったら…
(だからミスを叱責したり、ましてや体罰は絶対にいけないのです)

人生において損をするかどうか?は置いておいて、少なくとも子育てにおいて、子どもにそんなマイナスの条件反射記憶を残したい…とは願わないですね。

子どもの未来の成長を考えると、やはり何事も苦手意識を持たず(マイナスの感情を持たず)好奇心を持ってもらいたいものです。

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ただ、マイナスの感情が条件反射記憶になってしまうと、実は将来的に、もっと大きなリスクが伴うのです。

なぜか??

長くなったので続きはまた次回!

【次回】マイナスの感情が将来的に大きなリスクになる理由

【次々回】好奇心の具体的な育て方

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