指導者

「感情」をコントロールさせるには??①

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こんにちは!
先週金曜日に、静岡県伊豆の方へ、小中学校の全教職員対象の講演でお話してきました。
もう元気!勉強熱心!素晴らしい先生方の集まりでした!

そこである先生からのご相談。
「感情のコントロールができず、すぐに手を出してしまう子どもに、どういうアプローチをすればよいでしょうか?」

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そもそも、なぜ人は「感情のコントロール」が出来ないのでしょうか?

それは「知性」が低いからです。

「感情」とは、脳の大脳辺縁系という部分が司っています。
これは動物の進化の流れで、哺乳類から発達した脳です。

その中で人間だけは、さらに大脳新皮質という「知性」を司る脳が発達しました。
ですから、人間だけは「感情」を「知性」でコントロールすることが可能になったわけです。

例えば、
・全然面白くない話でも、空気を読んで笑うことができる
・悲しい時でも、笑うことができる
・楽しい時でも、人を叱ることができる

これが「知性」で「感情」をコントロールしているということです。

…という事は、「知性」が低いから「感情」をコントロールすることができないのです。

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「知性(知能)」とは何かというと…?

脳神経細胞のネットワーク量だと言い換えることができます。

人間の大脳新皮質(知性)には、約140億個の細胞があります。
生まれた時は、それらは一切繋がっていませんので、人は目も見えませんし、耳も聞こえませんね。

それが様々な外的刺激などの経験によって、細胞がどんどん繋がることによって、人は成長していくわけです。
言い換えると、これがつながればつながるほど、人は「賢い」となります。

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例えば、アインシュタインはこのネットワークが14%つながっていたと言われています。
しかし、アメリカの死刑囚は3~4%しかつながっていなかった…と、研究で分かってきました。

3~4%しかつながっていないと、人は「感情」をコントロールすることができず、他人の気持ちもわからず、「感情」によって相手に危害を加えてしまいます。

(一般的に8%の繋がりを持って、人は「大人になった」と言われます)

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ではなぜ「知性(知能)」が低く育つのでしょうか?

私が高校教員時代に出会った男の子。
すぐに暴言を吐いたり、相手に危害を加えたり…。

この子がそうなった理由は明白でした。

「幼少期からの親による虐待」です。

虐待だけではなく、暴言を吐いたり、怒鳴りつけられるのも同じです。

「知性」が育つ=脳神経細胞がつながる…には、条件があります。

それは「ドーパミン」が出ていること。
「ドーパミン」とは、嬉しい・楽しい・笑顔などの「感情」の時に出てくる脳内ホルモンです。

しかし、叱られたり、体罰を加えられたり、不安・恐怖・憎しみなどの「感情」の時には、「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」という別の脳内ホルモンが出てきます。

これらは「脳神経伝達阻害物質」と言って、一切脳神経細胞がつながろうとしないのです。

ですから彼は虐待を受けることによって、本来、幼少期に備えるべき基本的な「知性」が育たずに、身体だけ大きくなってしまった…これが「感情」をコントロールできない原因と考えられます。

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考えてください。

幼少期の子どもは、色々なモノを投げ、壊し、または叩いたり叫んだりと、「感情」のコントロールはできません。

しかし、それがまた可愛いじゃないですか!

ただ彼の場合は、そのまま脳が発達せず(つながらず)身体が大きくなっただけなんですよね。

では、どうアプローチすれば良いかというと…

ー続くー

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