こんにちは!
集中力を高めるべき理由として
前編は…
① 願望目標達成
② 主体性の獲得
③ 実力発揮・成績向上
についてお伝えいたしました。
それでは続きです!
集中力を高める理由④「メンタル(感情)の安定」「健康」
凸レンズというのを知っていますか?
中学理科で習いますが、虫メガネ(ルーペ)に使われているレンズのことです。
もし凸レンズで何かを見ようとするとき、凸レンズの精度が高ければ、レンズを通して見たいものは正確に見ることが出来ます。
逆に、レンズが「歪んでいる」「欠けている」「曇っている」という状態では、レンズの機能が十分に発揮されません。
それと同様に、人間は「思考が歪曲」「感情が不安定」「体調が不調」などという状態では、対象となる物事の本質に『集中』することが出来ません。
「思考が歪曲」とは「何事も否定的に受け止めて不平や不満ばかり言う」ということで、「感情が不安定」とは「いつ叱られるかと心に不安感を持っている」、「体調が不調」とは「体調が悪くすぐに腹痛を起こす」などという状態です。
こう言う場合、心身が健康とはまるで言えないでしょう。
それを「レンズの歪み」などと表現しているのです。
ですからレンズを正しく機能させるためには、レンズの歪みを修正したり磨いたりするのと同様に、人間の成長に欠かせない『集中力』を高める、もしくは成長につながる『集中力』の強化という意味でも、心と体の健康づくりが何よりも大切です。
逆にいうと、集中力を高めることが、心と体の健康づくりにつながるということなのです。
集中力を高める理由⑤「生産性向上(時短)」
先ほど、凸レンズを例に出しましたが、中学理科で凸レンズの作図方法を学んだと思います。
光が凸レンズを通った場合は必ず『焦点』を通って直進します。
あらゆる方向から進んで来た光は、必ず『焦点』という場所で1つに集まります。
小学校の時、理科の実験でルーペ(虫メガネ)を使って紙を焼いたという経験はありませんか?
光を集めてそのエネルギーで紙を焼くという実験です。
もし集めた光の円が大きかったら、なかなか焼けません。
できるだけピンポイントで小さな円になるようにすれば、早く煙が立ち上がってきたはずです。
エネルギーが集約されているので、威力が上がるわけです。
その小さな円になる場所が『焦点』であり、人でいうと『集中』している状態を表しています。
ですから『集中』している状態というのは、色々なものがすべて1点に集まっていることを意味するため、すごい力を発揮するとともに、脳の処理速度も圧倒的に速くなるのです。
以前指導していました中学生に、『集中力トレーニング』をする前後で、どれだけ計算スピードが変わるか、ということを検証したことがあります。
同レベルで100問ある簡単な計算テストを2つ用意します。
1回目はいつも通りさせ、そして2回目の前に『集中力トレーニング』をし、100問解き終わるのにどれだけ時間が短縮できるか、というのを見ます。
そうすると、全員の解き終わる時間が短縮されました。
すごい子は1分以上も時間が短縮できるのです。
そこから見ても、『集中』すると脳の処理速度が格段に上がるということが分かります。
言い換えると、効率が良くなるということです。
そういうことからも『集中力』を高めることで、昨今問題になっている働き方改革の解決など、生産性の向上(時短)にもつながります。
集中力を高める理由⑥「賢くなる」

このLOVEというモニュメントの写真をみてください。
視覚で捉えたこの写真が脳に入るとき、情報は一旦バラバラに入ります。
LOVEという文字や人の姿、周りの風景や色など、要素となる情報が、脳の違う場所に一旦メモリーされます。
人間はその情報を、脳内で再度構築しているのです。
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そのときに必要なのが『集中力』です。
目を閉じて、先ほど見た画像を思い出してみてください。
人によって、または脳の状態によって違いはありますが、おそらくLOVEという文字や人の姿、周りの風景や色など、いくつか頭の中に出現してくると思います。
これが脳内で再構築したイメージなのです。
しかし最近は、バラバラにメモリーされた情報が、融合的に再構築されない人が増えているのです。
ここで、以前指導したことのある選手のエピソードを紹介したいと思います。
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その選手は小学生の頃から野球をやっていました。
そして今ではレギュラーで4番を任されるほどの選手です。
彼の高校はトップの進学校ですから、当然学問的知識は持っています。
彼が「バッティングがどうも上手くいかない」というのでバッティングする姿を見ていたのですが、身体の使い方が間違っているようでした。
地面をグッと押すような打ち方をするのです。その様子を見て、彼にこう言いました。
「君は地球上にある重力のことを学校で学んでいるじゃないか。
我々の身体にもその重力がかかっていることを忘れていないか?
運動を起こすとき、踏ん張るということは、地面に向かうベクトルが働くことになる。
そうすると、バットにはどの方向のベクトルの力が働くと思う?
仮にストレートと思ってバットを振る。
でも実は変化球だったら、そのスイングだとどうなる?
下向きの力が働いているために、バットコントロールは悪くなるだろう。
踏ん張るという筋肉活動をすると、必ず身体はブロックされてしまうし、姿勢も変わってしまう。
だから自分ではこの打点を思ってバットを振っていても、微妙にズレてくるんだ。
でもバッティングの動きを下向きのベクトルではなく、回転のエネルギー、横方向のベクトルの力にしたらどうだろう?
そうすると身体はスムーズに動いて、変化球への対応が可能になる。
手元の微妙なコントロールが出来るようになるからだ。それに、飛距離を伸ばすには、飛距離の伸びる角度というのがある。
そういうことを考えてやっているのかな?
君は頭が良いのだから、自分の持っている知性で勝負するんだよ。」と。そ
の後彼は、4試合連続本塁打を記録しました。
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この選手は、非常に成績の良い優秀な選手ですが、勉強は勉強、野球は野球というように、それぞれが融合されずにバラバラの状態であったと言えます。
それが野球と学問、物理学をつなげただけで、結果が変わってくるのです。
最近の学生の多くは、国語は国語、数学は数学、ゲームはゲーム、野球は野球というように、別々なものとして認識されていることが多いようです。
それらを融合的に関連づけることが出来ていません。
よく、ピアノに行って、スイミングに行って、学習塾に行ってと忙しくしている子どもを見かけますが、やっていることがバラバラにメモリーされ、応用が利かない状態でいることが多いのです。
それらが融合し、いつでも応用が利くようになることが、私は『賢さ』だと考えています。
繰り返し言いますが、その融合させるのに必要なのが『集中力』です。
そういうことからも『集中力』を高めるということは非常に重要なのです。
集中力を高める理由⑦「この記事が最後まで読める」
今回の記事は、意図的にいつもよりも長い文章にしてみました。
おそらく今、この文章を読まれている方って、ほとんどいないと思うんですよね(笑)。
これも『集中力』です。
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さて今回は、「集中力を高める理由(後編)」についてお伝えしてきました。
集中力についての【まとめ】ということで、次回は、もう少し集中力について深く解説することと、具体的な「集中力を高めるコツ」についてお伝えしたいと思います。
また次回!
明るく元気に楽しく笑顔で!
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