こんにちは!
東京オリンピックで金メダルラッシュですね!
さて私は競技ももちろんそうなのですが、仕事柄なのか、
競技終了後の選手インタビューを繰り返し繰り返し注目してみています。
そうすると金メダルをとった多くの選手がプレーについて質問され…
「あまりよく覚えていません」というような発言をしているのが目立つのです。
要するに「記憶にございません!」ということです。
「記憶にございません!」というのは政治家を揶揄するような意味で、映画にもなった言葉ですが、
今回のアスリートが発言する「記憶にございません!」というのとは、全く異なる意味を持ちます(当然ですが…笑)。
さてこのアスリートが発言する「記憶にございません!」とは、一体どういう意味なのでしょうか??
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「ゾーン」という言葉を聞いたことがありますか?
「ゾーン」とは「火事場の馬鹿力」という表現をされることもあります。
いわゆる、普段の人間の力を超えた、ありえない力が出る状態のことです。
昔、世界のホームラン王である王貞治さんが言っていました。
「ボールが止まって見える!」
そしてテニスプレーヤーである錦織圭選手は
「ラリー中にテニスボールに書いてあるメーカーの名前が見える」と証言して
います。
このような状態を「ゾーンに入った」と言うわけです。
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ではこの「ゾーンに入る」とは、一体何なのでしょうか??
脳科学的にお伝えすると、以前「集中」している状態は、脳波が「アルファ波」であるとお伝えしました。
これは周波数がおおよそ10Hz前後の脳波を示しており、その周波数が高くなれば「ベータ波」といって雑念が湧いている状態になります。
逆に周波数が低くなり、5Hz前後の脳波のことを「シータ波」と呼んでいますが、この「シータ波」こそ「ゾーン」の状態であることがわかってきたのです。
ですから「ゾーン」とは「集中」の延長線上であり、違う言い方をすると「超集中」状態であるということができます。
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ちなみに「シータ波」とは、睡眠時の脳波と同じです。
ですからとてもリラックスしていて、疲れることもありません。
そして極め付けは「覚えていない」のです。
これが今回金メダルをとったアスリートの言っている
「記憶にございません!」ということなのです。
多くの「ゾーン」に入ったアスリートに聞いてみると、面白いことに皆口を揃えて…
「全然覚えていません」「記憶にありません」と答えます。
それは、「シータ波」が睡眠の時に出る脳波であることを考えると納得がいきますね。
そしてこの状態だからこそ、アスリートは自分の実力を超越した、ありえない実力を発揮することができるのです。
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繰り返しになりますが、「ゾーン」とは「集中」の延長線上にあります。
ですから「集中」状態を極限まで高めた時に、この「ゾーン」に入ることができます。
逆に、実力が発揮できずに終わってしまったアスリートのインタビューを聞いてみると
やはり「集中できない何か?」に支配されています。
それはマスコミだったり、世間の声だったり、要らぬプレッシャーだったり…。
まずは集中!!
その先にあるゾーンの世界!!
スポーツを通して「ゾーン」の世界に入る感覚を獲得した人は、仕事でもなんでも、とんでもない潜在脳力を発揮することができます。
明るく元気に楽しく笑顔で!!
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