こんにちは!
今日は長崎へやってきました。
最近はコロナの影響でほとんど講演は中止になっていますが、明日は10日ぶりに!講演です。
長崎はまだ感染者が出ていない県ですね。
このまま感染者が出ないことを願っております。
さて今回は、ある方(Aさん)からのご相談。
「うちの社員(Bさん)で、いつも失敗ばかり…段取りも悪く、効率が悪い人がいます。この場合、どう育てれば上手くいくのでしょうか??」
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どうやらこの方は、社員教育を任されている様子。
これまで何度も何度も注意をしてきたものの、一向に改善されず、やきもきしているようでした。
解決策はというと…
まずは、その効率が悪い社員の方も、一生懸命やっていることを理解しなければなりません。
ただ「どのように??」が分からない!だけなのです。
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そういうとAさんからこう返ってきました。
「これだけ繰り返し繰り返し説明してきて、どのように?が分からない…というのは、理解できません!」
たしかに、Aさんの気持ちも分かりますね。
しかし、それでも「どのように?」が分からないのです。
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多くの指導する立場にある方は、「上手く説明しよう」としますね。
しかし、本当の「わかる!」というのは、「説明」ではないのです。
どういうことかというと…
例えば、
・腕をしっかりと伸ばす
・手首を使ってスナップをかける
・スナップをかけ終えた指先がきちんとゴールを向いていることで、キレイなバックスピンがかかる
・意識は手ではなく身体全体、そしてゴールに常にむける
さて何の説明か、理解できましたか??
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これはバスケットボールのシュートのコツです。
この説明を100回読んでも(言われても)、理解できる人とできない人がいますよね??
これと同じで、「説明したからといって、みんながみんな理解できるわけではない」ということを知らなければなりません。
では理解できる人とそうでない人では何が違うのでしょうか??
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それは、具体的な成功「イメージ」があるかないかです。
指導する側はその「イメージ」があります。
しかし初めてそれを取り組む人は「イメージ」がありません。
説明によって「イメージ」が湧く人は、必ず上手くいきます。
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しかし「イメージ」が湧かない人は、いくら説明を聞いても理解することはありません。
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ですから一番大事なことは「見せる」ことです。
例えば、何度言っても理解せず、効率の悪い人(要領の悪い人)は、「効率の良い人」の仕草ややり方を「見て学ぶ」ことです。
バスケットで上手くシュートを決めさせたければ、「シュートが上手い人」のプレーを何度も何度も「見せる」ことです。
私が高校教員時代、数学を担当していましたが、ごちゃごちゃややこしい説明をするよりも、「何度も何度もその解き方を見せる」ことをやっていました。
1問を説明するのに10分かけるより、その10分で10問「見せる」方が圧倒的に全員の成績は上がります。
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しかし多くの指導者は「見せる」ということをほとんどやりません。
・その理由は、口で「説明」する方が楽だから!
・見せられないから!
そして
・指導した気になるから!
この3点です。
指導者たるもの、説明することで「きちんと指導してもらっている」と周りから見られますからね。
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はじめの話に戻りますが…
効率の悪い人、要領の悪い人には、「どう説明するか?」ではなく「見せること」です。
効率の良い人、要領の良い人のやり方を「見て」「学ばせる」ことです。
スポーツ界ではこれを「シーケンスコントロール」と言います。
要するに、「見よう見まね」が原点だ!ということです。
そしてそれをマネしてやってみる…これを「フィードバック」と言います。
その上で、だんだんと自分のものになってくる「フィードフォワード」の段階へと移行します。
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繰り返しになりますが…
「どう説明するか?「どうアプローチするか?」よりも
「見せること」です。
見て、イメージして、やってみる。
これがビジネスでもスポーツでも勉強でも、上手く成長させるコツなのです。
簡単でしょ??
明るく元気に楽しく笑顔で!!
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