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【松本 勝也 選手】どうもありがとう!!

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こんにちは。

本日、私の友人で、ボートレーサーの松本勝也選手(48歳)が、レース中の事故で亡くなりました。

尼崎ボートレース場、9R。

いつものようにレースライブを見て応援していると、1周目第2コーナーで攻めに攻めたターンで転覆。
後ろから別のボートに巻き込まれ、大丈夫かな?と思っていましたが…

数時間後に、現在サポートしている他のボートレーサーから連絡をもらって、信じられずにスマホを見たら、ヤフーのトップニュースや、テレビニュースでも訃報が伝えられていました。

転覆直後にレスキュー艇に救助されましたが、心肺停止。
AEDで蘇生作業を行い病院に運ばれるも、そのまま帰らぬ人となったようです。

無念でなりませんが、私の知っている松本選手を、少しでもここに残したい!と思い、今日は特別編です。

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●松本 勝也 選手

通算1798勝、優勝42回。
兵庫県出身のプロボートレーサー。

勝率によって分けられるランクは最高位のA1クラスで、24年間トップレーサーとして君臨しています。

普段はとても物腰が柔らかく、優しい表情とは裏腹に、レースになるとガンガン攻めて攻めまくるスタイルが、ファンを虜にするような選手でした。

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松本選手とは5年ほど前に、私が勉強しているセミナーで一緒になってからの付き合いです。

「20年間ほどトップレーサーなのに、まだ勉強されるのですか?」
とお会いしたときに聞いたのを覚えています。

「もっともっと深く追求していきたいんです。」

その姿勢に感動して、それから全く知らなかったボートレースに興味を持って、応援するように。

それから何度も地元、尼崎ボートレース場へ足を運んで応援し、また勉強しているセミナーで一緒になって…。

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そうこうしている間に、あるプロのボートレーサーが私のメンタル指導を受けたいとやってくるようになり、現在は3名ほどの若手レーサーをサポートするようになりました。

松本選手に「ボートレーサーをサポートすることになりました!」とお伝えすると…

「現在学んでいることをどうすればボートへ活かせるか?…私だけではまだまだ限界があります。」

「川谷さんがどんなサポートをされていくのか、私もぜひ学ばせてください。」

「その選手を、私も一緒に応援します。」

その謙虚な姿勢には、私もとてもとても勉強になりました。

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ある時サポートしているレーサーが「ここぞ!」というレースでフライングをして失格になった時のこと。

ボートレーサーというのは、フライングをしてしまうと1か月間の出場停止処分となります。
その間は無収入…ということになるので、かなりのダメージですね。

私はそのフライングをした選手に、どういう言葉をかけてあげようか?とちょっとした迷いがあったので、すぐに松本選手に電話をしました。

「こういう時は、どうやってメンタルをコントロールしているのですか??」

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そうすると返ってきた言葉が…

「ナイスチャレンジですね!
このタイミングで勝負に出てフライング…というのは、攻めた結果です。
だからこれはナイスだと思いますね。

そこで引くようではトップレーサーにはなれませんよ。

とても賢くて、勝負所をよく分かってる。
なので、私は良いと思います。」

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それを聞いて、フライングをしたその選手には

「ナイスチャレンジ!!」と声をかけました。

はじめはかなり落ち込んでいたところ

「すごく気持ちが楽になりました!」と言って吹っ切れたようで、今では同じくトップレーサーとして活躍しています。

チャレンジとリスクは隣り合わせ、しかしチャレンジ無くして守りに入っては、成功はない!

そんなトップレーサーの考えを教わった気がしました。

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今日のレースもまさに、チャレンジした結果の事故です。

けど…まだまだ若すぎるよ…。

松本選手から教わったことをこれからも心に留め、1日1日に後悔のないよう全力で生きていきます。

松本勝也選手のご冥福を心よりお祈りいたします。

今まで本当にお疲れ様でした。
そして、感動をありがとうございました。

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『絶望からの出発』亀井勝一郎(大和出版)より引用

もしこのとき、この人(あるいは書物)に会わなかったならば、自分はどうなっていたであろうと思うことがある。
そこに生ずるのは謝念である。
人生に対する謝念とは
邂逅の歓喜である。
たとい貧苦病身災難のうちにあろうとも、邂逅の歓喜あるところに人生の幸福があると私は思っている。
私はそれ以外の人生の幸福を信じない。

邂逅(かいこう):思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。

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